[ Play No #0152 ]
[ 2024/9/4 ]

Cat Questというゲームをクリアしましたので感想です。

[ https://www.thegentlebros.com/catquest/ ]

このゲームは猫が主人公のかなりカジュアルでライトなRPGです。話は単純だし、二頭身のコミカルなキャラクターなので親しみやすいし、戦闘もシンプルなのでストレスなく気軽に楽しむことができるアクションRPGです。見た感じはかなりデフォルメされていますし、一見するとターゲットの年齢層が低めのゲームかなと感じますが、プレーしてみるとゲーム慣れていても楽しむことのできる、アクションRPGの面白さがギュッと詰まった感じのゲームでした。

ストーリーは、悪者（ドラコス）に連れ去れてしまった妹を救う英雄譚です。基本的にはそれだけなのですが、話の序盤で主人公はドラゴンブラッド（ドラゴンを倒すことのできる猫）であることが判明して、妹をさらった悪者を追いかけながら解放されてしまったドラゴンを、相棒の守護精霊（スピリー）とともに各地で討伐していきます。このドラゴンブラッドという言葉がこの物語のキーワードとなります。終盤ではストーリー的にちょっとしたひねりもありますが、基本的にはありがちな展開でした。

戦闘はシンボルエンカウントした敵にワールドマップ上でアタックするタイプです。操作は物理攻撃と魔法と回避だけなので簡単ですが、回避に少しだけ反射神経を求められます。ボス戦は戦闘範囲が決められますが、雑魚戦は戦闘範囲が決められていないので、一定距離を離れれば逃げ切ることができます。非常に単純ではありますが、その単純さがシンプルに楽しかったです。

ただし、戦闘スタイルがワンパターンになってしまう傾向にありました。回避さえできてしまえば武器を振り回しているだけで倒せるし、ちょっと動きの速い敵でも相手の動きを遅くる魔法を使えば簡単に倒せます。魔法はボスでも通用するので私はこればっかりやっていました。

ということで、基本的に楽しくプレーできたんですが、最大の欠点はローカライズ。このゲームの最大の敵は

ドラコスなどではなく日本語でした。プレー序盤はそんなに気ならなかったですが、少し進めていくと日本語のおかしなところが散見されはじめて、そのうちプレーに支障が出てくるくらい不可解な翻訳となっていきます。それぞれの文章は比較的まともなんですが、前後の文章とのつながりがおかしくなってしまっているのです。

かろうじてメインストーリーはわかるのですが、サブクエストは何となくこんな感じの話かな？という感じで進めることになって、ただでさえお使いクエストがたくさんあるのに話がよくわからないので、すごく作業感が出てしまって正直つまらなかったです。このゲームは常にウェイポイントが表示されるので途中で迷うことはないですが、その分余計に作業的に感じました。

このゲームは、ストーリーはありがちで単純なゲームではありますが、キャラクターや世界観、音楽、戦闘など、総合的なゲーム性はとても高く基本的に高評価です。でも、このゲームのいいところをローカライズがぶち壊してしまっている非常に残念なタイトルでした。今調べるとSteamでは1280円で販売されていますが、あと500円高くてもいいのでローカライズに力を入れてほしかったです。